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Bicycle−つれづれなること

百均パーツは使えるか

いわゆる「百円均一」ショップでは,自転車部品として売られているものや,自転車部品や自転車に乗る際に利用できるものも少なくない。そうしたものはどこまで利用できるだろうか。またその品質や信頼度はどうだろうか。

いわゆるディスカウントショップのたぐい(関西では「バッタ屋」と呼ばれる)の場合,自転車本体は,安価につくられた,品質に疑問が残るようなものが売られることも少なくないが,部品の場合,それなりの品質のものを,何らかの事情で安価に仕入れて安売りすることが少なくない。こうしたものをうまくゲットすれば儲けものだ。百均ショップが今ほど多くなかった頃には,同様に儲けものにありつくこともできたが,今日ではそうした幸運は望むべくもない。

多くのチェーン店になっている百均ショップでは,コストを抑えた商品を,自社開発することも含め,商品供給を安定化させることに力を入れているためだ。一部の安価な自転車を扱うショップの中には,こうした百均部品のベルやチェーンロックをつけて販売しているところすらあり,知らないうちにこうしたパーツを使っていることもある。

私が手にしたもの(ほとんどがママチャリで使用)のうちいくつかの具体例をもとに見ていこう。

バックミラー

百均ショップで売っているバックミラーは,やや大きめの丸形で,やや長めのフレキシブルの柄がついている。そうしたところからすれば使いやすそうだが,ひとつ難点がある。それはミラーがガラスでできていることだ。表面に傷がつきにくく汚れも落としやすいが,転倒などで割れた際危険だ。破片画家をなどにあたったりすればケガのもとだし,タイヤで踏んでしまえばパンクの原因になる。実際,国内外の有名メーカー・ブランド品のほとんどすべてが,ミラー部をプラスティック製にしている理由がそこにあるのではと思われる。

ビニールカヴァー

雨や埃さえ除けてくれれば別にいくらのものでも構わないのではと思われるし,こうした機能だけなら確かに百均商品でも事足りそうな気もする。実際百均商品と数百円以上のそれと比べると,その差はビニール自体の厚みから知ることができる。それ以外にも,かぶせた際下の端になる部分を留められるようになっているものもあるが,百均商品ではまずない。破れやすさとともに,風が吹いてきたときのとばされやすさにその差を見いだすことができる。

ベル

百均商品のベルは,ママチャリなどに使うタイプのそれだ。鳴らしたときのレバーの感触がやや固くぎこちないところから,耐久性にやや疑問が残る。

チェーンロック

耐久性が信頼度の規準となる部品の筆頭は何といっても鍵類だろう。百均商品で自転車用の鍵として売られているもののほぼすべてはチェーンロックだ。中には長目のチェーンのものやナンバー式のものを用意しているところもあるが,概ねシリンダー差し込みタイプのものだ。シリンダーの切削面が粗雑で,鍵穴とのかみ合わせも今ひとつなものが多い。こうしたものは繰り返し使用しているうちにダメになってしまう。しかもやや強い力が加わると外れてしまう。これではほんの間に合わせにしかならない。

パンク修理セット

最近のパンク修理セットは,パンク箇所の周囲を紙ヤスリで研磨しなければならないものの,シールのようなものを張るだけでいいものがあるが,百均商品のそれは,パッチゴムとゴム糊によるトラディショナルなものだ。中にはやや粗雑な品質ではないかと思われるものもあるが,接合面のヤスリがけをしっかりすることと,ゴム糊をたっぷり使い,表面が生乾きになってから貼り合わせる,その際には強く圧着するという,基本にとりわけ忠実にすれば問題はない。むしろ,基本に忠実か否かがそのできばえを大きく左右するといえる。

反射板

某有名パーツメーカーの反射板は,100m先の車のライトからも自転車の存在を知らせる性能があるという。それだけの性能が実際あるかどうかはともかく,こうしたものは目が細かく,その角度もかなり工夫されていることは間違いない。それに比べると百均パーツのそれは目が粗いことがすぐ判る。夜間の使用における安全確保の期待度に大きな差が出ることは否めないが,昼間明るいところで,自転車の存在を知らせる点では大差はないだろう。

ライト

ヘッドライトにせよテールランプにせよ,概ね1000円以上の製品ではLEDを使用するものが増えているし,そうでなくてもクリプトン電球などの高性能品が用いられている。またマグライトをそのまま転用したようなものもある。だが百均商品ではそのようなものはほとんど見かけない。もっとも最近ではクリプトン電球使用の百均パーツもあるようだが。実際の使用時に問題になるのが,電池寿命といった経済性と振動や雨などにたいする耐久性だ。電池寿命の点でLEDに劣るのは当然として,照度の点でも高性能電球に劣るわけで,経済性には厳しい評価をしなければならない。ランニングコストを考えればそれなりの価格のものを買った方が,長い目で見て安上がりということになろう。耐久性の点では,一度雨に降られてダメになったといった利用者の声が聞かれるが,使用情況による個人差の大きさからして一概に断じえないものもあろう。

(2006.8.8)

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