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Bicycle−つれづれなること

舗装

Meiji Street
自宅近くの明治通り。目白通りと交差する千登世橋付近(東京都豊島区,97.5)

日常自転車に乗っていて,走るところの99.9%はいうまでもなく舗装道路だ。大概はアスファルト舗装の車道だが,時折コンクリート・ブロックの歩道ということもある。

また歩道の舗装材もこのところ多様化しいている。もっともこうした舗装材は,駅前や商店街など,人通りの多いところで使われることが増えている。カラフルで一見見栄えがいいものだから歓迎されているのだろう。だが,自転車にとっては走りにくいことが多いのだ。

幅が狭いところを,歩行者を避けて通らねばならないことなどは,今に始まったことではない。雨になると滑りやすい,凹凸が多くて,ハンドルを取られやすいなど自転車と乗り手の負担になる……というように,歩道が自転車にとって走りやすいところでないことは確かだ。

では,車道はどうかというと,これもまた自転車にとっていいものではない。

最近,東京の幹線道路などで,車の走行音が小さくなっているところが多いのにお気づきだろうか? これは「低騒音化舗装」の賜物である。道路周辺の住民にとっては,騒音や振動が確かに減っているのだから,住環境の向上には寄与しているのだろう。

こうした道路を走っていると,他の車両の走行音も,当然のことながら小さくなっている。そうすると,近くに車がいないと思っていたら,突然自分のすぐ後ろに車が迫っているということも少なくない。実際走っていると,結構怖い思いをすることもある。同じ道路でも,区間によって低騒音化されたところと,そうでないところが混在しているから,十分に注意するのも難しいことがある。自転車にとっての安全という面では,向上していないことは確かだ。

通常なら,走行音で察知していたものが,できなくなっているから,こういうことが起こるのだ。視覚だけではなく,聴覚をいかに働かせて,自転車に乗っていたかを,改めて気づかせてくれるものだ。

(2000.9.5)

追記:「透水性舗装」

上記拙稿をご覧になった自転車ツーキニストの方から,低騒音舗装は,透水性舗装材を使っており,雨水が地面にしみ込みやすくなっていることで,降雨時の事故防止にも役立つもので,自転車にとっても有益であるとのご指摘を戴いた。事故防止の効果の程はさておき,雨水がしみ込んで,水はねも少なくなる分は,自転車にとっても有難いといえよう。もっともそうした効果も,雨の強さや道路の地形などによってかなりの違いがあるので,両手を上げて賛美できるまでには至らないが。

またこの件については,材料を開発する側は専ら「透水性舗装」と呼ぶのに対し,それを用いる側の行政当局(東京都土木局)では,道路騒音対策の一環として行っていることから,専ら「低騒音舗装」と呼んでいる。両者の立場の違いがここに見えているといえよう。

(2000.11.27)

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