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Bicycle−つれづれなること

新車購入へ

(1)旧・愛車の最期と総括

事故のうちに入らないような事故をきっかけに,まる14年に渡って乗り続けた自転車に終わりがやってきた。走行距離は地球一周をゆうに超えているであろうことはいうまでもない。タイヤやブレーキワイヤーのたぐいは何代目か数えることも出来ないほどだし,前後輪のリムも既に2代目を使いつぶしたところだ。フレームの塗装は既に光沢を失って久しく,ただ色の存在を示すに過ぎないものとなっていた。だが,ハンドルバーなどのクロ−ムメッキはいささかも落ちていなかった。消耗品などはその時々で最も安いものをあてがうことが多かった割には,よく働いてくれたものだと感心した。総じてかなりしっかりしたつくりだったことを,最後に確認することとなった。

ここまでよくもちましたこれまた「最悪の駐輪場」のせい
旧・愛車の最期近く(1999.9)
サドルのビニールレザーの破れは以前から。修理・交換しないまま最後まで同じものを使い続けた。前後輪とブレーキレバーは2代目,スタンドは6代目。ベル,タイヤやワイヤー類などは最早何代目かは解らないほど。「満身創痍」ということばがぴったりだ。よく14年間もったものだ。

最後まで盗難や全損に到る犯罪・被害に遭わなかったのは,まことに幸いであった。もっともこれはあくまで,その加害者が刑法上の窃盗・占有離脱物横領・器物損壊や軽犯罪法上の罪に問われる情況でなかったというだけで,決して全く人為的損害を受けなかったことを意味するものではない。

例えば,私が住む東京都豊島区は突出してひどいようだが,公共施設や公営の駐輪場に入れておいたら,そこの管理員が乱雑に扱ったためにスタンドなどが曲がったり,その他の部品が落ちたりということはざらで,掃き出したゴミや排雪などを自転車に向けてぶっかける職員も後を絶たない。自転車をゴミ扱いすることが,彼らの職務だと思っているのだろう。

目白駅前:豊島区内最悪の駐輪場
JR目白駅近くの駐輪場(2000.9)
駅舎建て替えなどのため,工事事務所が上にある。交番に隣接していたため,防犯面では安全のはずであったが,重大な盲点があった。それは豊島区内最悪ともいうべき管理員の乱雑な扱いによる損傷であった。軽合金製のスタンドが「し」の字に曲がっただけでなく,後輪リムも湾曲させられるに到った。前者は完全ではないものの使えるように直したが,後者はそうも行かない。そのため,とりわけ彼らがいる朝方などは,極力ここを利用しないようにせざるを得なかった。

民間人が同じことをしているだろうか? 民間人がやらないこと,やってはいけないことをみだりに公務のなかで行うことは,一種の権力犯罪といえよう。通勤・通学その他の用でいつものように自転車を止めていたら,ある日一方的に「“放置”自転車」などといって持ち去り,返還のために金を要求されることもある。これもまた一種の権力犯罪といえるのではないか。都市で自転車に乗るということは,こうした最大の人為的損害である,“権力犯罪”からの自衛が不可欠であるということなのだ。ともあれ,結果として,旧・愛車に乗り続けるなかで14年間闘い続けてきたが,これは継続課題でもある。

(2)新車探し

東京は都心部でも急坂が多いことからという理由で,当時はまだ多くはなかったマウンテンバイクを買ったものの,14年間,東京23区内を走ってきたなかで,重さを伴うゴツいタイヤと頑丈なフレームは必ずしも必要でないことも解っていた。そこでもっと軽快に乗れるようにということで,今度はクロスバイクに乗り換えることにした。

永年のつきあいとはいえ,このまま西武で新たに買うのもしゃくである。そこで次の日から池袋近辺の西武以外の百貨店と専門店・量販店を回って,手頃なものを物色することにした。家から近い東側から西側へと回る中,最後に行き着いたのが丸井Field館であった。

自転車売り場に行き,並べられている自転車を見ていたら,一人の女性店員が話しかけてきた。「Bianchiをお探しですか?」という第一声はいいとして,その後に続く説明のほとんどが「これは○○というドラマの中で××が使っていたものです」などという,テレビおたく的うんちくのたぐいであった。町中で走る以上,見栄えも一つの要素かも知れないとは思いつつも,なかばうんざりして,来る店を間違えたかなと思いつつ,あれこれ悩んでいたら,別の男性店員がやってきた。

このにーちゃん,台数限定のお買い得品があるという。そこで早速見せてもらうとモデルチェンジで型落ちになったばかりの,99年型Specialized Crossriderだった。フレームサイズは16.5にした。この時は少し小さい目かなと思ったが,このにーちゃんが言った通り,実際に走ってみると,疲れも少なくぴったりだった。フレームカラーは欲しかったワインレッドが無く,やむなくブルーにした。Bianchi Backstreetより若干重量はありそうだが,カーブドトップフレームとサドルがソフトで疲れにくい乗り心地にしてくれそうなので,結局これにすることにした。

My Bicyle at Homyoji Temple My Bicyle at Zoshigaya missionary house
購入して間もない頃 (2000.4, 1999.10)

年式落ちで値段をかなり勉強してくれたのに加えて,引渡日が10月に入ったことから,丸井カードの誕生月割引の対象となり,さらに得をすることとなった。これはまたこのにーちゃんが,組立・調整のために時間が欲しいというのでそうしたのであったが,時間をかけた分,その調整は見事なもので,とりわけディレイラー・ブレーキ関係では,今も自分で調整しなくていいほどだ。

かくして快適な走りがやってきたのであった。

(2001.2.16)

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