Bicycle−つれづれなることはこぶ(2)ゴミ自宅で排出された家庭ゴミをわざわざどこかへはこぶ家庭は少ないだろう。といっても近年ゴミ収集日が少なくなったり、分別が細分化・複雑化したりするために、ゴミの収集指定日にあわせられず、離れた場所まで出しに行くことが増えている。 また近年、自治体によるゴミ収集の有料化が進んでおり、粗大ゴミだけでなく一般的な家庭ゴミにまで有料化の波が押し寄せている。そうしたところでは、他の自治体まで持って行ったり、コンビニやスーパーのゴミ箱まで持ってゆく住民が少なくない。 こうしたものは、自治体の財政悪化やゴミ削減を理由にすることが多いが、かかる負担が逆進税的・人頭税的な大衆収奪となっていることを、そして自転車及び利用者の立場からは、公営駐輪場の有料化・高額化といった攻撃と相通じるものであることを忘れてはならない。 こうした上からの「対策」攻撃にたいし、下からの防御と反撃といった「対策」もある。それには自転車が有効で、かつ簡単にできる。 燃えるゴミと燃えないゴミ通勤・通学で数キロ移動すれば、複数の自治体を通ることになるだろう。またゴミ収集のスケジュールは、同じ自治体内でも何カ所か異なった設定になっていることが多い。実際私の通勤経路をみてみると、おのおのの場所では、それぞれ週2回と週1回であるが、月曜日から土曜日まで、毎日どこかで燃えるゴミと燃えないゴミの回収が行われている。 となれば、ゴミがたまらないうちに、適当な場所まで自転車で持って行くのがいい。レジ袋や紙袋に入れて、自転車のハンドルに下げていけるぐらいにすればいい。そうすればわざわざゴミ袋を買わなくてもすむ。 粗大ゴミ粗大ゴミのことを「粗(あら)ゴミ」と呼ぶ地域もあるが、それはさておき、この収集を有料化している自治体も増えている。またその収集に際しても、指定日に収集場所に持って行くのではなく、東京都のように事前申し込み制にしているところもある。 粗大ゴミの収集日近くになると、収集場所にはまだ使えそうなものもたくさんみられるようになる。偶然通りががったときでも、自転車があれば積んで帰ることができる。中にはトラックでそういったところを回る人もいるし、リサイクル業者の主要な仕入れ先の一つでもある。自分で使う程度のものなら、自転車ではこべる分だけでも結構重宝するものだ。 空き缶通常の家庭ゴミとはちがって、ある程度たまってから処分するものもある。空き缶がそれだ。月1回か2回は収集日があるが、私はそれを利用することはしない。収集日に収集場所に持って行けば、自治体ヒモ付きの業者の手に渡るだけだ。しかも最近一部の自治体では、収集場所に持って行かれた時点で、自治体に所有権があると主張し、空き缶を回収し生計を立てている人を圧迫・迫害する例も見られる。私はかかるものへの対策として、空き缶、特にアルミ缶がある程度たまったら、空き缶回収をしているホームレスの人に直接あげるようにしている。うちの前でそういった人に出会うことは少ないので、そうした人が集まっているところに、ついでの時に、自転車で持って行く。 ささやかながらも、そういった人たちのサポートをすることが直接の目的だが、それ以前に、地域での彼らの存在を認め、尊厳を見いだすとともに、圧政への抗議の意味も含まれている。 ある時ママチャリでたまった空き缶をはこんでいたら、すれ違ったパトカーが突然向きを変え、追いかけてきて、私に停まるように叫んできた。空き缶を集めている者は自転車を盗んで使っているとでも思いこんでいるのだろう。偏見と蔑視によるもの以外の何ものでもない。もちろんかかるものには一切応じず、毅然として、予定通り空き缶をあげた後、これまた予定通り、そのまま用事に向かった。 参考 杉並区による「レジ袋」課税策動を弾劾する (都市生活改善ボランティア) (2008.5.28) |