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Bicycle−つれづれなること

はこぶ

自転車に乗って移動するとき,運ぶのは自分の身体だけとは限らない。さまざまなものを,さまざまな方法で運んでいる。

(1)お弁当

自転車でまとまったものを運ぶのであれば,通常キャリアなりかごを使う。あるいはそば屋の出前のような職人芸をもってするかだ。そこまでいかなくとも,日常的にちょっとしたものを運ぶことは多い。

そういった場合で思いつくものの代表格は,スーパーや百貨店の食品売り場で買い物をしたときのレジ袋だろう。レジ袋を自転車のハンドルバーに掛けて運ぶことが多いのは私だけではないだろう。バーエンドグリップのおかげで外れて落ちにくくなっているが,これが結構厄介だ。

大きく重ければそれだけバランスを崩し,ハンドルを取られやすくなるし,タイヤとの接触や巻き込みが問題になることもある。

だが大きく重くなくても厄介なものがある。それがお弁当だ。水平に保たねばならず,これが難題だ。

お弁当は食事を持ち運ぶためのものだが,通常の買い物用レジ袋より浅い袋に入れられることが多い。食品の種類を多く取り混ぜたものほど大型化する傾向にある。見かけを重視したメニュー配置のため重さが偏ったりするものはもちろん,ご飯やサラダ,デザートなどが別パッケージになっていたり,飲み物などを一緒に入れたりすると,なおのこと水平に保つのは難しい。

とりあえずハンドルバーに掛けた時点で水平が保たれていたとしても,走行中の振動や風圧を受けて傾いてしまう。これにいちいち気をとられていては安全運転できない。

一部の百貨店のように,レジ袋に入れる前にビニール袋に入れてくれるところもあるが,これに頼ってばかりはいられない。レジ袋のみならず,こういったビニール袋もまた過剰包装のそしりを免れないのが,現下の趨勢だ。傾きによる盛りつけの崩れはもとより,水物・汁物のこぼれから免れることが難しくなってしまう。

水平に保つ対策法もいくつか考えられるが,いずれも決定的とはいえない。

お弁当を含め複数のパッケージを入れるとき,その重量バランスを考えて配置する。重いものを下にして,重ねるときにはそのレヴェルで水平が保てるようにする。うまい組み合わせができる場合もあるが,そうでない場合も少なくない。

風圧などによる傾きにたいしては,その傾きとは逆の方向に少し傾けておく。単純な風圧であればいいが,走行速度や風速・風向の変化,路面状態による振動といった他の要素の及ぼす影響が一定でないため,実際にはなかなかできそうでできなかったりするものだ。

パッケージの底と袋の奥を,テープを輪状に丸めて貼って固定する。粘着力にたいしてパッケージが重すぎたり,振動などでテープが剥がれたり,汁物のこぼれやその他の水分のためテープが剥がれたり……,これまた決定的でない。

簡単なようでなかなかうまい方法がない。

(2007.5.1)

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